諦めなければ身長は伸びる

子どもは、時期によって成長のパターンが異なります

今の時代、低身長を克服することはほぼ可能になりましたが、それでも全ての人が上手くいくわけではありません。

なぜなら現在最も有効であるとされている成長ホルモン治療にはそれが有効なタイムリミットがあるからです。

子どもの成長期は、3つのステージに分けられ、それぞれの時期で成長パターンが異なります。

乳幼児期というのは、人間の一生の中で最も成長スピードが速い時期です。

このことは生まれた時は身長が約50cmで体重が約3kgしかなかった小さな小さな赤ちゃんが、たった1年間で身長は約15倍、体重は約3倍にも激増することからもハッキリしています。

それだけにこの時期は、体が大きくなるための栄養が重要になるわけです。

そして乳幼児期を過ぎ、思春期に入るまでの前思春期になると、男女ともに成長スピードがほぼ一定となり年間の成長率は徐々に低下します。

その一方で、体重の増加率は上昇していくのが通常です。この前思春期の成長には、成長ホルモンの関与が重要だと考えられています。

つまり、成長ホルモンの分泌量が多い子ほど身長が高く、分泌量が少ない子ほど身長が低くなるのです。

その後、女子が思春期に入り成長のスパートが始まると、11~12歳頃は女子の平均身長が男子を上回ります。

そして、男子が思春期のスパート開始によって女子を追い抜き、最終的には男子のほうが12~・3cmほど身長が高くなります。

成長ホルモン治療は思春期以降に初めても劇的な効果は得られません。

それだけに低身長症の治療は早期発見・早期治療が重要で、前思春期の間にどれだけ身長を平均値に近づけるかがポイントとなります。

当サイトをご覧の方は、まずそのことをしっかり頭に入れていただければと思います。。

身長の長期的な傾向を客観的にみることが大事です。日本では、乳幼児健診から始まって、小・中学校で毎年3回、高校でも年1回は子どもの身長と体重を測定します。

これだけ子どもたちの成長記録を取り続けている国は、ほかにありません。にもかかわらず、そのデータがその子の発育のバロメーターとして生かされていないのが現状です。

そのためか、どうしても身長の絶対値にばかり目が向きがちです。つまり、同世代の子どもたちの平均身長と比較して、我が子の発育状態を確認するわけです。

もちろん、それも大切ですが、絶対値だけでは長期的な成長の傾向がみえてきません。

では、長期的な成長の傾向をみるためには、どうすればよいのでしょうか。

子どもの成長を客観的に評価するにはいくつかの方法がありますが、臨床の現場でよく使われるのが、「成長曲線」に記入する方法です。

別ページでも紹介していますが、成長曲線というのは、日本人の子どもの身長と体重を調べて、その平均値を曲線でつないでつくつたグラフのことです。

成長曲線のグラフの横軸は測定時点の子どもの年齢(0歳~18歳)、縦軸はそれに対応する身長と体重を示しています。

ご家庭で、この成長曲線に幼稚園や学校で測定した子どもの身長と体重を正確に記録し続けることで、我が子の成長が標準とどれくらい違っているのかが客観的に判断できるというわけです。

成長曲線を正確に記録しておくことで、病気が原因の低身長が発見しやすくなります。

また、成長ホルモン治療を始めてからもつけ続けていれば、思春期が始まると性ホルモンの分泌により成長率が上昇することから、思春期発来の時期もわかります。

学校でいじめに遭うなどして精神的に強いストレスがかかつている場合も、身長の伸びが止まったり、体重の増加が横ばいになったりすることで発育面に表れることがあります。

親子間のコミュニケーションが行き届かないという場合でも、成長曲線をつけていれば、子どもの心身の変化がそこから読み取れるわけです。

成長曲線のグラフは、公益財団法人成長科学協会(803‐5805‐5370)でも入手できますし、成長ホルモン剤を扱う製薬会社のホームページからダウンロードすることも可能です。

低身長の治療によって、精神面も大きく伸びます

思春期前の成長ホルモン分泌不全性低身長症の子どもであれば、本来、体内で分泌される成長ホルモンを補うことで、多くの場合、身長はほかの子どもに追いつくょうに伸びていきます。

そして身長が伸びることで、それまで背の低さに負い目があった子どもほど、精神面にも良い変化が表れてきます。

実際、私が過去に見てきた子には低身長を克服して人が変わったかのように明るくなった子もいます。

我が子ではなくとも子どものそういう姿を見るのは本当に嬉しいものです。身長が低いことで命に別条があるわけではありません。その意味では、たかが身長、ということもできます。

けれど、低身長が負い目になっている子どもにとっては、身長を伸ばすということは、人生を左右するほど重要なことなのです。

世の中には、背を伸ばすためには「こういった食べ物を食べればいい」や「この運動がいい」などという情報が氾濫していますが、正直眉唾ものです。

間違った情報を鵜呑みにしないよう、低身長の子どもを持つ親御さんは正確な知識を持つことが大切です。

そのためにも、当サイトでぜひとも低身長の原因や治療法などを正しく理解してください。

子どもの発育を正しく知ること、それが低身長治療への第一歩です。

Posted by wpmaster


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